桃舟の漢字ハウス第10回

お待たせしました。本日のゲストは『女【おんな】』さんと『母【はは】』さんです。

初めまして、わたくし『女【おんな】』と申します。

『母【はは】』と申します。

2人合わせて約6,600歳になりますの (^^♪

えっ?

わたくしたち、同世代なもので、一人にすると3,300歳ですのよ。

あっ、そいうことなんですね。単位が大きいのでまだ慣れないです~。
ということはお二人とも生まれは中国殷時代の甲骨文字なのですね。

左様(さよう)でございます!!

『身』さんと『包』さんの先輩になりますの。
先日、お二人がランチをしていたら、ばったりと『衆』さんに出会ったそうで、ほら、『衆』さんてあんな方でしょ? 誰とでも話せるというか、そうしたらお二人が気を利かせてくれまして、わたくしたちのことを、お願いしてくれましたの。(*^_^*)
わたくしたち、『桃舟の漢字ハウス』に出たくて出たくて!!
本当、良い後輩に恵まれて、幸せですわ。

そうだったのですね~。
お二人のような素敵な方にそのように思っていただけて、私も幸せです。
では、どうしてこのような形でお生まれになったのかをお一人ずつお話いただけますか?

では、わたくしから。
まずは、甲骨文字と金文をご覧ください。

 

甲骨文字

 

金文

 

これは跪(ひざまづ)いている女の人の形ですの。
非常にしなやかに手を前で重ねている上品な女性の様子を表しておりますのよ。

うわぁ、きれいですね。曲線が素敵 (^_-)-☆
しなやかな女性を表しているのですね。
古代の女性達もとても素敵だったのでしょうね。

そうですよ (^_-)-☆
つづいて、小篆、隷書、草書、行書、楷書もご覧ください!!

 

小篆

 

隷書

 

草書

 

行書

 

楷書

あの~、草書の『女』さんは、平仮名の「め」に似てませんか?

はい。平仮名にも片仮名にもなっております!!
現代では、それぞれ「め」「メ」と表されています。

 

平仮名

 

片仮名

そうですよね~。『女』さん、すごい、大活躍ですね。

日本に渡っても、わたくしを使っていただけるなんてとても光栄ですわ (*^_^*)
では、『母』さんバトンタッチしますね。

はい。では、わたくしの甲骨文字、金文をご覧ください。

 

甲骨文字

 

金文

あれ? 『女』さんの中に点が二つありますね~。

左様でございます。
一般的に「母」とは「赤ちゃん」を産んだ人のことを呼びますよね。
お母さんは赤ちゃんをどうやって育てますか?

お乳をあげる?

大当たり~。
先ほど桃舟さんがおっしゃっていた二つの点は、お乳を表していますの。
小篆、隷書、草書、行書、楷書もご覧あそばせ!!

 

小篆

 

隷書

 

草書

 

行書

 

楷書

すべてに点が2つ。お乳のことだったのですね。
感動です~ (^_-)-☆
そういえば、以前に「乳」の甲骨文字を見たことがあるのですが、お母さんが赤ちゃんをやさしく抱いてお乳をあげているみたいで、とても感動したことを覚えてます。

 

甲骨文字:乳

私も甲骨文字の『乳』さんに会うと、涙腺(るいせん)が緩(ゆる)んでしまいますわ。

お話し中失礼します。
桃舟さん、実は『母』さんは平仮名には選ばれなかったのですが、草仮名(そうがな)では「も」という字として使われているのですよ。

 

草仮名

以前、仮名作品に取り組んでいた時に書かせていただいた記憶があります。
とてもやわらかくて、素敵だな~っと思ってました。

ありがとうございます。照れてしまいますわ!!
ところで桃舟さんはイチゴ🍓はお好きですか?

はい、大好きです!!
今はチョコフォンデュにはまっています。

イチゴを漢字で書くと何て書くかご存知ですか?

草冠(くさかんむり)に母で、苺(イチゴ)ですよね。
あ、母がありますね。

そうなんですよ。いろんな説があるようなのですが、その一つに、苺はたくさんの子株があるので母に植物を表す草冠をつけて苺としたという説があります。

だから母があるのですね~!!
ますます苺が好きになりました (*^_^*)
まだまだお話をしていたいのですが、お友達を紹介していただけますでしょうか?

 

♪♪ ピンポーン ♪♪

 

あれ?誰でしょう。ルシェル、ちょっと見てきてくれる?

見てくるだワン!
{ルシェルが二人の漢字さんと一緒に戻ってきました}
桃舟先生、『』さんと『』さんがおみえになりました~!!

こんにちは~。
そろそろ彼女達が終わる頃かなと思いまして。

『女』さんと『母』さんをお迎えに上がりました。

あら、ありがとう (^^♪

でも、ちょっと早かったかしら (*^_^*)

うゎ~、紳士ですね!!
素敵~!!
ちょうど、次のゲストさんを紹介していただこうと思っていたところなんですよ。

あ、次は僕たちですよ。
そうですよね、『』さん。

そのように聞いております!!

では、次回のゲストさんは『』さんと『』さんということで、よろしいでしょうか?

実はもう一人『』ちゃんを呼んでありますの。

誰でしょう!?
みなさん、なんとなくわかりますよね (^_-)-☆
次回がとても楽しみです。
今日はありがとうございました。 4人で仲良くお帰りくださいね!

はーい!!

では、行こうか (^^♪

『女』さん『母』さんのプロフィールはこちら(『女』さん/『母』さん)にそれぞれまとめてあるから見て欲しいだワン!
では、また次回にあいましょうだワン!!

桃舟の漢字ハウス第11回は こちら になります。