桃舟の漢字ハウス第3回

本日のゲストは『包【つつむ】』さんです。
『包』さん、自己紹介をお願いします。

みなさま、お初にお目にかかります。この度、『身』さんからご紹介いただきましたわたくし『包【つつむ】』と申します。
生まれは秦の始皇帝(紀元前259年~紀元前210年)の時代ごろになりますので、、、、大体2,300歳くらいでしょうか "(-""-)"
今の私のこの姿は篆書の中の小篆になるのですが、

その少し前の春秋戦国時代末期には、このような字形で発見されているのですわよ。
今の時代の人達にはアニメ「キングダム」(原作者:原泰久氏)の時代と言った方が分かりやすいですわね。

へぇ、「キングダム」の時代にお生まれになったのですね。
私も「キングダム」は見ていました。信(しん)と政(せい)の魅力にどんどん引き込まれていきました~ (^^♪

わたくし、あのアニメを見ていると胸が熱くなってしまいますの。
実写版の映画も先日見に行ったのですが、もう昔を懐かしむあまり、涙が溢(あふ)れでてしまいましたわ。 

私も今、もらい泣きをしてしまいました 涙!!
『包』さんは、映画も見に行かれるのですね・・・
   
 ・・・
ところで、なぜこのような形になってお生まれになったのですか?

わたくしは『身』さんよりもお腹の赤ちゃん〔胎児(たいじ)〕を大きく表して生まれてきました。
現在の漢字は『包』ですが旧字体(きゅうじたい)は『』ですの。
ですので、本来の字形である『』を元に説明しますわ。
「勹(ほう)」は横からみた人の形、この場合はお母さんですね。
そして「巳」は赤ちゃん〔胎児〕の形です。
本来、「巳」の形の上部()は赤ちゃんの頭を表していたのですが、新字体(しんじたい)では「己(道具の形が由来)」になっており、本来の由来と異なる別の意味になってしまってますの。
これは新字体を作成する際、本来の文字の由来を考慮せずに、似た字形を採用したためですの。

そうなんですね... 本来の意味が失われてしまっているのは、なんだか悲しいですね。ヽ(;▽;)ノ

ここでルシェルが文字の旧字体と新字体について説明するだワン。
例によって、ちょっと長くなるので、こちら のページで説明するので、時間があるときに読んでみてね。

なんだか、お母さんがお腹をなでながら、子供を愛(いと)おしく思っているような、素敵な漢字ですね。

そう、その通りなんですのよ。
さて、ここで問題です。
生まれてきた赤ちゃんを真っ先に手に取ることを何と言う漢字で表すかご存知ですか?

「抱(だ)く」でしょうか?

その通りです。手偏(てへん)と包で抱くです。
お母さんがこの世に生まれてきた赤ちゃんをしっかりと両手で抱きしめる姿を思い浮かべてみてくださいね。
生まれてきた赤ちゃんの姿を初めて目にして、抱きしめることは感動以外のなにものでもありませんよね。
なぜなら、10か月ほど一緒に過ごしてお腹を痛めて産んだ大切な我が子なのですから(*^_^*)

なんて素敵なんでしょう。素敵なお話をありがとうございます。
そういえば、万葉集にこのような詩があります。
「銀(しろがね)も金(くがね)も玉(たま)も何せむにまされる(宝の旧字体)子にしかめやも」
意味は「銀も金も宝石も、どうしてそれらより優れている子ども(という宝)に宝として及ぶだろうか。いや及ぶまい。」

まぁ~素敵な詩ですこと。昔から子は宝でございますものね。
あ、でも子供だけではなく子供時代を通って来た私達もみんな宝でございますわよ。

そうですよね。宝物となると、子供や家族、お金や宝石などが思いつきますが、本当の宝は自分自身なんですね。

まずは自分にとっての一番の宝は自分自身でなければいけませんわよ!!
自分を幸せにできない人は他人を幸せになんてできません!!

そうですね。もう少し自分を大切にしてあげたいと思います。

↑『寶』さんも皆さんを応援してますわよ(^^♪

嬉しいです~。ありがとうございます(*^_^*)
名残(なごり)惜(お)しいのですが、お友達をご紹介いただけますか?

では、初心に戻り、次回は『人』さんが特技として言っておりました、左を向いたり右を向いたりできる、『人』さんが合体した漢字『』さんをご紹介させていただきたいと思います。

皆さん、誰だかわかりますか?
ヒントは...文字の形をよ~く見てみてくださいね。
『包』さん、ありがとうございました。
それではみなさんまた次回お会いしましょう!

『包』さんのプロフィールは こちら にまとめてありますので、よろしければ皆さんご覧くださいだワン!!
また次回に会いましょうだワン!!

 

桃舟の漢字ハウス第4回は こちら だワン!