桃舟の漢字ハウス第29回

こんにちは!
漢字の神様じゃ。
前回は「今を生きると感性が豊かになる」までじゃったの。
今回はその続きからで、「今を生きる」ことの大切さと「日本固有の言葉」についてじゃ。(^^
漢字の話からは少し離れるんじゃが、人生を豊かにするために重要な話なんでぜひとも最後まで読んでくだされ!

 

{前回からの続き・・・}

 

桃舟さん、ルシェルちゃん、今まさに東風(こち)を感じてもらったところだけど、「而今(にこん、じこん)」という言葉を知ってる?

知らないだワン!
カメラのニコンなら聞いたことがあるだワン!

私も聞いたことないですね。

「而今」とはただこの一瞬という意味なの。つまり「今を生きる」ということね。
例えば、二度と戻っては来ない過ぎ去った日々を後悔しても、他人を責め立ててしまっても、まだ来(こ)ぬ未来を憂(うれ)いても、現実に起きている出来事は何も変わらないわよね?
今、この瞬間の自分に集中することが、まさに自分の未来を変えていける唯一のことなのよ。 (^^

先ほどの「東風」を感じたように、「今」というこの瞬間の積み重ねが自分の未来を作っていくのですね。

そうなの(*^^)
☆一瞬一瞬の輝き☆を大切にしながら、そこに心を寄せて生きていくことが、大切なのよ♪

毎日が忙しくて、そんなことゆっくり考えたこともなかったです。(^-^;

ただ漠然(ばくぜん)と今を生きるのではなくて、今、自分にあるものに感謝をして生きていけば、もっと人生が楽しくなるわよ!
だから五感の全てを使って「今」というこの瞬間を感じ味わってみてね。

 

 

了解だワン!

ところで、「大和言葉(やまとことば)」って聞いたことある?

大和は日本の昔の呼び名だワン!

そして日本の昔の言葉ですよね?
「大和言葉」=「日本の言葉」

その通りよ。 (^^
9世紀の古今和歌集(こきんわかしゅう)の仮名序(かなじょ)の冒頭に、紀貫之(きのつらゆき)によって書かれた有名な言葉があるのよ(^^
「やまとうたは、人の心を種として、万(よろず)の言(こと)の葉(は)とぞなれりける」

仮名を学んでる時に読んだことがあります。
「やまとうた」とは「和歌」のことですよね?

そうよ。
意味はね「和歌は本来、人の心をもととしてそれが様々な言葉となったものである」と言ってるの。
「人の心を種として」はこの場合「心」「大地」に例えてるのよ♪
大地(心)から多くの芽が出て、根をしっかりと張り、知性や感性と共に大きな木々に成長していくの。
そして、やがてたくさんの「言葉」「花」を咲かせるのよ♪
ねっ、素敵でしょ。(^^)

想像しただけで心が華やかになりますね。 (^^)
比喩的な表現を使うところに、昔の人達の感性の豊かさを感じます。

当時は今のように文明が発達していなかったから、昔の人は自然と一体となって暮らしていたのよ。
例えば、太陽が昇る〔明るくなる〕頃に起きて、太陽が沈んだ〔暗くなる〕後に眠りにつくというように。

電気もないし、ましてや目覚まし時計なんてないだワン!

明かりといえば、「月あかり」と「火」だもんね。

だから自然を感じたり愛(いつく)しむ時間は今の人よりも多かったと思うの。
そして何てったって日本には四季があるじゃない♪四季折々の大自然の彩(いろどり)を色で見ることができるのって素敵だと思うのよね。 (^^)

そうですよね。
季節の色を感じながら生きていくって本当に素敵なことですね。

自然の中で生きてる動物の息吹(いぶき)や、小鳥たちのさえずり、虫たちの声。
すべては一体で、共に地球で生きてるの。 (^_-)-☆

そのような環境の中で私達のご先祖様(日本人)は「大和言葉」を生み出したのですね。

そうなのよ、素晴らしいわよね。 (^^)
「大和言葉」はもともと2種類あってね、一つは「和歌」、もう一つは平安貴族(へいあんきぞく)の雅(みやび)な風習からできた言葉「雅語(がご、みやびご)」この二つを合わせて大和言葉と言ってたの。

「言ってた」ってことは今は違うのかワン?

ルシェルちゃん鋭(するど)いわね!
実は範囲が広がっちゃったの。
日本語にはいくつかの種類があるんだけど聞いたことはある?

あるだワン!
1つ目は、中国から伝わって来た「漢語」だワン!ルシェルは「漢字」大好きだワン!!
例えば「山脈(さんみゃく)」「河川(かせん)」

2つ目は、中国以外の国、主に西洋(せいよう)から入って来て、カタカナ表記をする「外来語(がいらいご)」
例えば「ペン」「コーヒー」

そして3つ目が「大和言葉」になるだワン!
例えば、「やま」「かわ」

大正解よ!
「大和言葉」って「和歌」だったり「雅な言葉」だったわよね。
そういった言葉を普段私達が使うことってあんまりないじゃない?

確かに、普段は使いませんよね。 (^-^;

なので今は日本の伝統の上に生まれてきた言葉をまとめて「大和言葉」と言うようになったの。
つまり日本の固有語ね。
訓読みの言葉を「大和言葉」音読みの言葉を「漢語」と覚えておくとわかり易いわよ。 (*^^)v

覚えやすいだワン!

でしょ(*^^)v
では今から日本の風土から生まれてきた「大和言葉」の問題を出すわね!
漢語だと「感謝」、外来語だと「サンキュウ」、大和言葉だと何だと思う?

「ありがとう」だワン!

正解。 (*^^)v
次に漢語だと「開始」、外来語だと「スタート」、大和言葉だと?

「始(はじ)まり」

やるじゃない。 (*^^
他にも、
終了(しゅうりょう)→エンド→終(お)わり
幸運(こううん)→ラッキー→幸(さいわ)い
大和言葉には他にもこのような言葉もあるのよ。
心待(こころま)ちにしています〔返事を待っています〕」
お手すきのときに〔時間があるときに〕」
承(うけたまわ)りました〔了解しました〕」
心を寄せる人〔好意を持っている人〕」
お厭(いと)いください〔ご自愛ください〕」
まだまだいっぱいあるんだから。 (*^^)v

とても優しい響きですね。 (^^)

「大和言葉」を聞いてるとなんだか温かい心になるだワン!
いっぱい学びたいだワン!

じゃぁ次の問題は難しいわよ~。
漢語では「故郷」、外来語だと「ホームタウン」、大和言葉だと?

わからないだワン!!

「ふるさと」でしょうか?

大正解。

「ふるさと」と言えば音楽の授業で習った「故郷(ふるさと)」♪が思い出されます。

じゃあみんな歌えるわね!
今からみんなで唱歌「ふるさと」の1番を歌うわよ♪
いっせーのーで! ♪(^_-)-☆♪

兎(うさぎ)追(お)いし彼(か)の山(やま)
小鮒(こぶな)釣(つり)し彼(か)の川(かわ)
夢(ゆめ)は今(いま)も巡(めぐ)りて
忘(わす)れ難(がた)き故郷(ふるさと)♪

何か心に沁(し)みるだワン!

私は神戸にいる両親を思いだしました。💧

実はこの歌詞はすべてが「大和言葉」なのよ。

兎(うさぎ)、山(やま)、小鮒(こぶな)、川(かわ)、夢(ゆめ)・・・本当だワン!
全部「訓読み」だワン。

なので懐かしい柔らかい響きなんですね。

音がいいでしょ~。 (*^_^*)
この歌の最後を漢語の「故郷(こきょう)」って歌うとどう?

忘(わす)れ難(がた)き故郷(こきょう)
う~ん、なんかしっくりこないですね。

「ふ・る・さ・と」と声に出して読むとどう?

一音一音の音がとても優しくて、心に響きますね。

でしょ。 (*^^)v
「大和言葉」日本の風土、つまり気候、地形や景色、そして人々の歴史や文化の背景の中から生まれてきた言葉だから、日本人の心に沁みるの

ルシェルも心に沁みただワン。

ルシェルちゃんも生まれは外国だけど、日本の「音」を聞いて育ったもんね。

ルシェルも日本人の感性を受け継いでいるわよ。

照れるだワン。 (〃▽〃)ポッ
それにしても、大和言葉って何か不思議な力があるように思えてならないだワン!

さすがルシェルちゃん。
「大和言葉」の神秘の力に気付いたようね。

{ふたたび東風にのって漢字の神様登場}
ここまで読んでくれてありがとう。
今日はここまでじゃ。
次回また会おうぞ!

桃舟の漢字ハウス第30回は こちら になります。