桃舟の漢字ハウス第27回

お待たせしました。
四季レンジャーの皆さんです~♪

再び参上です(*^^)v

またみんなに会えて嬉しいだワン!

私達も嬉しいです。

全員が一斉に話すときって、標準語なんですね(^^♪
早速ですが本日はどのようなお話を聞かせて頂けるのでしょうか?

日本語には季節を「春夏秋冬」以外でも様々な言葉で表すことができるので、その一部を紹介できればと思いやって来ました。

確かに日本語にはとても多くの表現方法がありますもんね、すごく楽しみです。
ちょっと本題に入る前にルシェルから簡単に四季について解説してもらおうと思います。
なぜ四季が発生するのか、なぜ五季ではなく四季なのか。

わかっただワン!
まだ理科で習っていないみなさんのために説明するだワン。
地球は太陽の周りをぐるぐる回っているんだけど(公転)、太陽の周りを一周する時間を1年と決めてるだワン。
地球は太陽の周りをまわりながら自分自身もぐるぐる回っているだワン(自転)。
ここで四季についてのポイントは、地球がまっすぐじゃなくて、少し(23.4°)傾いている状態で太陽の周りをまわっていることだワン!
日本(北半球)を例にわかりやすく図にまとめただワン。

一番太陽が高く昇る(昼が長い)が夏至(げし)で、反対に一番太陽が低い日[昼が短い]が冬至(とうじ)、それぞれの中間地点[昼と夜の長さが同じ]が春分の日秋分の日なんだワン。
1年の中に4つの基準になる日があるので、季節は4つに分かれて、四季になるんだワン!

ルシェル、どうもありがとう!
お待たせしました、四季レンジャーさん、お話して頂けますか?

最初に、二十四節気(にじゅうしせっき)と七十二候(しちじゅうにこう)についてご紹介したいと思います。
簡単に言うと、二十四節気とは、1年を24の期間に分割されたもので、二十四節季をさらに3つの期間に分割したものを七十二候といいます。
表にまとめましたので、ご覧ください。

 

二十四節気 名称 意味
立春 初候 東風解凍(こちこおりをとく) 東風が厚い氷を解かし始める
次候 黄鶯睍睆(うぐいすなく) 鶯が山里で鳴き始める
末候 魚上氷(うおこおりをいずる) 割れた氷の間から魚が飛び出る
雨水 初候 土脉潤起(つちのしょううるおいおこる) 雨が降って土が湿り気を含む
次候 霞始靆(かすみはじめてたなびく) 霞がたなびき始める
末候 草木萌動(そうもくめばえいずる) 草木が芽吹き始める
啓蟄 初候 蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく) 冬籠りの虫が出て来る
次候 桃始笑(ももはじめてさく) 桃の花が咲き始める
末候 菜虫化蝶(なむしちょうとなる) 青虫が羽化して紋白蝶になる
春分 初候 雀始巣(すずめはじめてすくう) 雀が巣を構え始める
次候 桜始開(さくらはじめてひらく) 桜の花が咲き始める
末候 雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす) 遠くで雷の音がし始める
清明 初候 玄鳥至(つばめきたる) 燕が南からやって来る
次候 鴻雁北(こうがんきたへかえる) 雁が北へ渡って行く
末候 虹始見(にじはじめてあらわる) 雨の後に虹が出始める
穀雨 初候 葭始生(あしはじめてしょうず) 葦が芽を吹き始める
次候 霜止出苗(しもやんでなえいづる) 霜が終り稲の苗が生長する
末候 牡丹華(ぼたんはなさく) 牡丹の花が咲く
立夏 初候 蛙始鳴(かわずはじめてなく) 蛙が鳴き始める
次候 蚯蚓出(みみずいづる) 蚯蚓が地上に這出る
末候 竹笋生(たけのこしょうず) 筍が生えて来る
小満 初候 蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ) 蚕が桑を盛んに食べ始める
次候 紅花栄(べにばなさかう) 紅花が盛んに咲く
末候 麦秋至(むぎのときいたる) 麦が熟し麦秋となる
芒種 初候 螳螂生(かまきりしょうず) 螳螂が生まれ出る
次候 腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる) 腐った草が蒸れ蛍になる
末候 梅子黄(うめのみきばむ) 梅の実が黄ばんで熟す
夏至 初候 乃東枯(なつかれくさかるる) 夏枯草が枯れる
次候 菖蒲華(あやめはなさく) あやめの花が咲く
末候 半夏生(はんげしょうず) 烏柄杓が生える
小暑 初候 温風至(あつかぜいたる) 暖い風が吹いて来る
次候 蓮始開(はすはじめてひらく) 蓮の花が開き始める
末候 鷹乃学習(たかすなわちわざをなす) 鷹の幼鳥が飛ぶことを覚える
大暑 初候 桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ) 桐の実が生り始める
次候 土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし) 土が湿って蒸暑くなる
末候 大雨時行(たいうときどきにふる) 時として大雨が降る
立秋 初候 涼風至(すづかぜいたる) 涼しい風が立ち始める
次候 寒蝉鳴(ひぐらしなく) 蜩が鳴き始める
末候 蒙霧升降(ふかききりまとう) 深い霧が立ち込める
処暑 初候 綿柎開(わたのはなしべひらく) 綿を包む萼(がく)が開く
次候 天地始粛(てんちはじめてさむし) ようやく暑さが鎮まる
末候 禾乃登(こくものすなわちみのる) 稲が実る
白露 初候 草露白(くさのつゆしろし) 草に降りた露が白く光る
次候 鶺鴒鳴(せきれいなく) 鶺鴒(せきれい)が鳴き始める
末候 玄鳥去(つばめさる) 燕が南へ帰って行く
秋分 初候 雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ) 雷が鳴り響かなくなる
次候 蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ) 虫が土中に掘った穴をふさぐ
末候 水始涸(みずはじめてかる) 田畑の水を干し始める
寒露 初候 鴻雁来(こうがんきたる) 雁が飛来し始める
次候 菊花開(きくのはなひらく) 菊の花が咲く
末候 蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり) 蟋蟀が戸の辺りで鳴く
霜降 初候 霜始降(しもはじめてふる) 霜が降り始める
次候 霎時施(こさめときどきふる) 小雨がしとしと降る
末候 楓蔦黄(もみじつたきばむ) もみじや蔦が黄葉する
立冬 初候 山茶始開(つばきはじめてひらく) 山茶花が咲き始める
次候 地始凍(ちはじめてこおる) 大地が凍り始める
末候 金盞香(きんせんかさく) 水仙の花が咲く
小雪 初候 虹蔵不見(にじかくれてみえず) 虹を見かけなくなる
次候 朔風払葉(きたかぜこのはをはらう) 北風が木の葉を払い除ける
末候 橘始黄(たちばなはじめてきばむ) 橘の実が黄色くなり始める
大雪 初候 閉塞成冬(そらさむくふゆとなる) 天地の気が塞がって冬となる
次候 熊蟄穴(くまあなにこもる) 熊が冬眠のために穴に隠れる
末候 鱖魚群(さけのうおむらがる) 鮭が群がり川を上る
冬至 初候 乃東生(なつかれくさしょうず) 夏枯草が芽を出す
次候 麋角解(おおしかのつのおつる) 大鹿が角を落とす
末候 雪下出麦(ゆきわたりてむぎいづる) 雪の下で麦が芽を出す
小寒 初候 芹乃栄(せりすなわちさかう) 芹がよく生育する
次候 水泉動(しみずあたたかをふくむ) 地中で凍った泉が動き始める
末候 雉始雊(きじはじめてなく) 雄の雉が鳴き始める
大寒 初候 款冬華(ふきのはなさく) 蕗の薹(ふきのとう)が蕾を出す
次候 水沢腹堅(さわみずこおりつめる) 沢に氷が厚く張りつめる
末候 鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく) 鶏が卵を産み始める

 

ちなみに、本日8/10は「立秋」の「涼風至(すづかぜいたる)」で、涼しい風が立ち始める頃という意味になります。
まだまだ猛暑続きで、涼しい風が吹くのはまだ先になりそうですね...
二十四節気では2月の立春から春が始まるため、実際の季節とは1ヶ月くらいずれている感じですね💦

そういえば、大寒の候とか啓蟄(けいちつ)の候とか、お手紙の時候の挨拶で使うことがありますね。
昔はカレンダーとかにも書いてあったような記憶があります。
普段から二十四節気や七十二候を意識して生活すると、より季節を身近に感じることが出来るかも知れませんね。

はい、ぜひ機会があったら使ってみてくださいね。
この後は、各メンバーから、季節を表す好きな言葉を紹介させて頂きたいと思います。

はい、ぜひお願いします。

桃舟先生、もう時間だワン(^-^;

えっ!!もうそんな時間?
早いわね~。
四季レンジャーさん、次回もう一度お越し頂いてもよろしいでしょうか?

はい、そうさせて頂きます。

本日もお読み頂きありがとうございました。
次回もまたよろしくお願いします。
m(_ _)m

 

桃舟の漢字ハウス第28回は こちら になります。