桃舟の漢字ハウス第20回
あれれ? |
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はじめまして。 |
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拙者(せっしゃ)は『刀【かたな】』と申すでござる。 |
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そうだったんですね!安心しました。 |
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わたくし『衣【ころも】』は生まれは商(殷)時代の甲骨文字になります。 |
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拙者も同じでござるよ。 |
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あっ、『刀』さんもありがとうございます。(^_^; |
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(^_^)/ |
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『衣』さん、どうしてこのようなお姿でお生まれになったのですか? |
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では私の甲骨文字と金文をご覧ください。
<甲骨文字>
<金文>
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ころも(衣)なので、着る物を表してますよね? |
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そうです。
<小篆>
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そんなに形は変わってないですよね? ^_^; |
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正解でございます。 |
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言われて見ればそのように見えてきました!! |
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それでは、隷書からもご覧くださいね。
<隷書>
<行書>
<楷書>
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うわぁ~もうすっかり現代の「衣」ですね。 |
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『衣』さんは仮名にもなってるだワン!
<草仮名>
<平仮名>
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エヘッ (^^♪ |
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はい、もちろんです! |
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入って来ていいですわよ~! |
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こんにちは~、はじめまして。 |
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はじめまして。 |
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早速ですが僕の金文と小篆をご覧いただけますか?
<金文>
<小篆>
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あれ? 『衣』さんの襟もとに斜めの一本の線が入ってますね。 |
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そうなんです。それについては、後程説明させていただきますす。
<隷書>
<行書>
<楷書>
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わかりました! |
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大正解!! |
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でもどうして、『衣』さんから『卒』さんがお生まれに? |
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知りたいですか? |
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知りたいです。 |
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『衣』とは襟もとを合わせた着る物のことでしたよね。 |
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今の時代の人達にとってはちょっと難しいかもしれないですわね。 |
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そういった意味が込められていたんですね。 |
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まずは、斜めの一本の線についてお話ししましょう。 |
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ひょっとして、亡くなられた人に着せる衣から「卒」という字が生まれたのでしょうか? |
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するどいですね! |
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だから、「おわる、おえる、つきる」の意味があるのですね。 |
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特に、3月は日本では卒業式がたくさんの学校で行われますよね。 |
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私には「卒業」のイメージが大きかったです。 |
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昔の人達の深~い思いを感じるだワン。 |
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では、続いて『刀』さん、お願いします。 |
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ついに拙者の番でござるな。 |
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はい、『刀』さんはお侍(さむらい)さんですか? |
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拙者はただの流浪人でござる。 |
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るろうに!? |
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拙者の素性はさておき、まずは拙者が生まれたころの姿をご覧くだされ。
<甲骨文字>
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こちらは、まさに刀の形に見えるでござるよ。 |
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桃舟先生、喋(しゃべ)り方が移ってるだワン! |
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(〃▽〃)ポッ |
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正解でござるよ。
<小篆>
<隷書>
<行書>
<楷書>
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そのままだったのですね。 |
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今日はもう来ないのかな? |
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桃舟殿、ルシェル殿、もうすでに来てるでござるよ。(*^^)v |
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えっ? |
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見えている物がすべてとは限らんでござるよ。 |
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我々二人をよくご覧くだされ! |
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『衣』さんと『刀』さんが合体して『初』さんなんですね! |
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ここからは、わたくし『初』としてお話させていただきます。 |
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桃舟先生、『初』さんに登場して頂いたところですが、時間が来てしまっただワン! |
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楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいますね。 |
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もちろん、来ます・・・、いや来るでござるよ! |
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それは楽しみでござる。 |
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本日お見えになったお三方のプロフィールは、こちら( 『衣』さん 『刀』さん 『卒』さん )にまとめてあるから見て欲しいだワン! |
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桃舟の漢字ハウス第21回は こちら になります。 |