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ルシェル、お迎えに行ってきてくれる?
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行ってくるだワン!!
{ルシェルがキラキラ光る『』さんと戻ってきました}
桃舟先生、『』さんをお連れしただワン!! それにしても眩(まぶ)しいだワン☀
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ルシェル、お迎えありがとう。
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ルシェルちゃん、サンキュ~ (^^♪ 君はプリティドッグだね~♡
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照れるだワン (〃▽〃)ポッ
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桃舟さん、はじめまして。 私は『皇【こう】』です。 この度、漢字の神様よりスペシャルゲストとして遣(つか)わされました (*^^)v イェーイ✌
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はじめまして、桃舟です。 お会いできてとても嬉しく思います。 それにしても、とても明るいですね (*^_^*) 第8回ゲストの『楽【たのしい】』さんを思い出しちゃいました (*^^)v
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『皇【こう】』さんこんにちは。 相変わらず輝いてますね。
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この輝きは自分ではどうにもならないんだよね~。 寝ても覚めても明るいので、こうなったら『楽【たのしい】』さんを見習って明るく、楽しくをモットーにしていこうって思ったのさ。
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その考えってとってもいいと思いますよ。 『皇』さんには、ピッタリですね。 ところで、ちょうど私のお話が終わったところですので、『皇【こう】』さん自己紹介をお願いします。
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グッドタイミングだったんですね(^^♪ ところで、ルシェルちゃんどうして下を向いてるの?
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だって、眩しいだワン (*_*;
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ルシェル、これをしてごらん。
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・・・
眩しくないだワン!
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ルシェルちゃん、似合ってるね~。 本当、キュートだよ(^_-)-☆
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サンキューだワン!!
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スミマセン (*_*; それでは自己紹介をお願いします。
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ラジャー! 私『皇は【こう】』は西周(せいしゅう)時代〔紀元前(きげんぜん)1,100年頃~紀元前771年〕の青銅器(せいどうき)に鋳込(いこ)まれた金文として生まれてきたんだ。 だから、年齢は約2,800歳ってとこかな。
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周時代のお生まれなのですね。 ところで、なぜこのような形になって生まれてきたのですか?
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まずは金文を見てくれるかな。
<金文>
「皇」の下の部分は何だと思う?
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「土」に見えるのですが。
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違うんだなー。 次は小篆をお見せするとしよう!
<小篆>
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ひょっとして「王」ですか?
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オーサム(すばらしい)! 「王」は王様の象徴として用いる大きな鉞(まさかり)の頭部の形になるんだ。 そしてその鋭い刃を下にして置いている形が「王」なんだよ。
<隷書>
<行書>
<草書>
<六朝楷書>
<楷書>
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「王」の成り立ちのお話は第11回の『男』さん、『父』さん、『子』ちゃんの回で聞きました。 鉞が王の象徴ということに、時代を感じたのを鮮明に覚えています。 ところで、王の上にあるキラキラ✨光るものは何ですか? とても眩しいのですが!
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そう、それが眩しさの原因なんだワン!
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これは「玉(ぎょく)」だよ! 中国では美しい石を総称して「玉(ぎょく)」とよんでるんだ。
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「たま」ではないのですね。
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そして、最も素晴らしい「玉(ぎょく)」とされているものが、この翡翠(ひすい)なんだ。 美しい翡翠は暗闇の中でも神々(こうごう)しい光を放つんだよ!
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『皇』さんの「玉」は翡翠なのですね。 すごく素敵です~。
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鉞の柄(え)を装着する部分に玉を飾ると、その玉の光が上に放射し、そこから『皇【こう】』の漢字が誕生したのさ。
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その光輝く様子から『皇【こう】』は「かがやく」の意味となったわけですね。
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イエス。 また輝く鉞の頭部は王位の象徴であることから、『皇【こう】』は「王・君主・天子」の意味に用いられるようになったんだ。 そして、およそ2,200年前、中国本土を初めて統一した秦王(しんおう)である政(せい)は、「王」ではなく「皇帝」という称号をつくり、自らを始皇帝と名乗ったんだ。 「始」は「最初(一番目)」の意味になるんだけど、始皇帝以後二千年余りの間、中国では「皇帝」の称号が使われることになるんだ。
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「皇帝」の語源は「三皇五帝」からだと聞いたことがあります。 始皇帝は「三皇五帝」とよばれた古代中国の伝説の8人の帝王たちよりも尊い存在であることを示すために、「皇帝」という言葉を作ったと言われてるんですよね?
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桃舟さん、よく知ってるねー。
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始皇帝といえば、第3回に出演頂いた『包【つつむ】』さんが観に行った映画「キングダム」に出てましたよね。
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実は僕も『包』さんに勧められて観に行ったんだよね~。 「キングダム」よかったよ~ (^_-)-☆
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えっ!! 映画館は真っ暗なのに、どうやって観ていたのですか?
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きっと周りの人は眩しかっただワン。
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"(-""-)"ま、それはご想像に任せるよ。 ところで、桃舟さんは星はお好きかな?
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はい、大好きです。 冬になるとオリオン座を真っ先に探しますね☆
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あ、因(ちな)みにオリオン座は夏でも朝方見ることができるんだよ。
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そうなんですか!? 冬だけだと思ってました"(-""-)"
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古代中国の人達もよく星を見ていたんだ。 桃舟さん、星空の中心はどこだと思う?
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小学校の理科で習った記憶があります... 確か、、、北極星(ほっきょくせい)?
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そう、その通り。 古代中国の人も星空の中心である北極星のことを北辰(ほくしん)として神格化(しんかくか)して信仰(しんこう)の対象にしていたんだ。 そして、その北極星のことを「天皇大帝(てんおうだいてい)」とよぶようになり、日本における「天皇(てんのう)」という称号の起源の有力な候補の一つと考えられている訳さ。
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それは知らなかったです。 勉強になります。
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『皇』さん、きれいに締めくくってくれてありがとう。 ところで桃舟さんは、日本の天皇陛下の「即位礼正殿の儀」はご覧になられましたか?
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はい、テレビで観てました。 厳(おごそ)かな雰囲気の中、とても神秘的な感じがしました。 天皇陛下のお言葉にもとても感動を覚えました。
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僕たちも無事に即位の礼が終わってホッとしたんですよ。 なんてったって、『天』と『皇』ですからね。
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そういえば、儀式の直前に雨が上がり、晴れ間が見えたかと思うと見事な虹が出ましたよね。 ひょっとして『天』さんのはからいですか?
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それはご想像にお任せしますよ。!(^^)! では、そろそろ次回のゲストを紹介したいと思います。 漢字の神様から言伝(ことづて)で、次回のゲストはこの方です。
さぁ、誰だかわかりますか?
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『天』さんと『皇』さんの後のスペシャルな方と言えばやっぱり、、、あの方でしょうか? 『天』さんと『皇』さん、今日は本当にありがとうございました。 漢字の神様にもよろしくお伝えくださいね。
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では、これにて失礼します。
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グッバイ、エブリワン!
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『皇』さんのプロフィールは、こちらにまとめてあるだワン!
最後に『皇』さんについて補足しておきたいことがあるだワン。 桃舟先生が『皇』さんには「かがやく」という意味があると言ってたけど、現代の『皇』さんには、「かがや(く)」という読み方はないのね。 「皇」には、元々は「かがやく」という意味があったんだけど、王・君主・天子・皇帝などを指す言葉として使うようになったため、代わりに「煌」という字が作られ、「かがやく」という意味を持たせることになったのだワン! あともう一つ、皆さんに補足しておきたいことがあるワン。 それは「天皇」を「てんのう」と読んでいるけど、「皇」には「こう」や「おう」といった音読みはあるけど、「のう」という音読みはないのね。 このような読み方のことを「連声(れんじょう)」といって、2つの漢字が続く場合に、後ろの漢字の音が変化することがあるだワン。 例えば、以下のような連声があるんだワン。 「天皇」 てん + おう → てんのう 「観音」 かん + おん → かんのん 「輪廻」 りん + え → りんね 「因縁」 いん + えん → いんねん 「銀杏」 ぎん + あん → ぎんなん など、他にもたくさんあるだワン。
では、みなさん、また次回だワン!
桃舟の漢字ハウス第17回は こちら だワン!
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