桃舟の漢字ハウス第4回

お待たせしました。本日のゲストは『北【きた】』さんです。

はじめまして。『北【きた】』です。

はじめまして!!
おっと、とても低音ボイスの渋いお声ですね。

よく言われます。

やっぱり~。
早速ですが『北』さん、簡単に自己紹介をお願いします! 

『人』さんと同じ甲骨文字です。

ということは、中国殷時代にお生まれになり、約3,300歳になるのですね。

はい。『人』さんから生まれたので、『人』さんよりは少し若いですよ。
というのは、私は左を向いた『人』さんと右を向いた『人』さんを背中合わせにした漢字になります。

 

甲骨文字

 

金文

 

今は北という方角の意味に使われていますが、最初は「せ、せなか、そむく」という意味でした。

身体の「背」ですよね?

そうです。この文字の背景には王様がいます。
王様は儀式(ぎしき)の時、暖かい南を正面として座りました。
では、ここで問題です、このとき王様の背中はどちらの方角になると思いますか?

正面が南を向いているので、背中は北ですよね。

そうです。最初は「背」の意味で使われていたのですが、だんだんと方位を表す『北【きた】』として使われるようになりました。
本来の「せ、せなか、そむく」の漢字も必要になったので、体の一部をあらわす『月【にくづき】』と合わせて今の「背」の漢字が生まれてきたのです。

あぁぁ、だから戦いで負けた時に敵に背中を向けて逃げることを「敗北」というのですね。

するどいですね~。

中国の歴史ものが好きなので、よく敗北という言葉を目にしました。
なんで北なんだろう?って思ったんですよね。
しかし、『北』さんのお声にはうっとりしてしまいます(〃▽〃)ポッ

ちなみに、余談ですが、我々漢字は北半球で生まれました。
太陽は東の空からのぼって南の空を経由して、最後に西の空に沈みますよね。
だから南は暖かいのです。でも、南半球では太陽は東の空からのぼって北の空を経由して西に沈みます。

 

 

なので北が暖かいことになります。もし南半球で漢字が生まれていたら・・・

↑↑こんな漢字はないですよね!! (笑)

わぁ~、本当だ~!!おもしろい!!
漢字を通していろんな勉強ができて嬉しいです。
もっとお話をしていたいのですが、時間が来てしまいました(T_T)
お友達の紹介をお願いします。

それでは、次のゲストには・・・
仲の良い二人組を紹介させてもらってもよろしいでしょうか?

もちろんOKですよ。
二人組の紹介は桃舟の漢字ハウスが始まって初めてのことですね。
緊張!!

ありがとうございます。
では、さんとさんをご紹介します。

何かヒントをください!!

見ての通り、
さんには左を向いた『人』さんが二人。
さんには右を向いた『人』が同じく二人います。
そしてどちらかが日本に渡ってきてから平仮名と片仮名にもなってるんですよ。

平仮名と片仮名にもなっているなんて、なんでしょう!!
考えるだけでワクワクします。
『北』さん、ありがとうございました~!
正解は次回の「桃舟の漢字ハウス」で紹介しますね!
みなさん、お楽しみに~!

桃舟先生、ちょっとお待ちを。
たった今、第1回ゲスト『人』さんからのお手紙が届いたのだワン!
今日は時間が無くなってしまったので、次回の「桃舟の漢字ハウス」で『人』さんからのお手紙を紹介するだワン!
『北』さんのプロフィールはこちらにまとめてあるから、見て欲しいだワン!

ルシェルありがとう!
では、『北』さんに紹介して頂いたさんとさんには、その次の回に来ていただくことにいたしましょう。
では、みなさん、最後までお読みいただきありがとうございました。

桃舟の漢字ハウス第5回は こちら だワン!